夕食編【焼餃子】

「今日は、早く帰れそうな」と、私の言葉に、家内はその日の夕餉のメニューを決めたようだ。

育ち盛りの、食欲旺盛な三人の子供達の胃袋をいやすには、相当な数が必要な為、私の<手>さえ必要となるのは、手造りの「焼餃子」である。

合びきのミンチ肉に、白菜は下茹でをし、水切りしたものをみじんに切る。ニラはこれもこまかく切ったものを、よくもんで合せる。味つけは <にんにく醤油>だけで、風味づけに少量の胡麻油を加えさらにもみ合わせてゆくシンプルな中身だ。食卓を5人でかこみ、一つずつ丁寧に中身(アン)を包みこんでいく。一人前20個の計算で、合計100個・・・。こんなに食べきれるの・・・と思う程の餃子が30分程でできあがる。

焼き上げは、ホットプレートを使い、のどを鳴らす子供達の目の前で、ゆげがたちのぼり、食欲をかきたてる。「さわると熱いぞ!」私の声とともにふたが開き、「わあ!」と声が毎回あがる。

焼きたてを <にんにくドレッシング>にひたひたとつけていただく。

気持ちも躰もあたたまるこの料理は、よくよく冷えたビールで・・・。

朝食編【親子焼】

平生は、給食で、御弁当をもって学校へ行く必要のない娘だが、遠足などで、稀にお弁当の日がある。その日の朝餉はきまってこの「親子焼」が出てくる。

丼のたれで炒った鶏ミンチ・・・鶏そぼろが卵焼きの中に入っている。それは、家内が焼くとちょうど真ん中にたっぷりと入っていて、切面が見るからにうまそうだ。冷めてもうまいので弁当のおかずに良い。たきたての熱いごはんにねぎとあぶったあげの味噌汁、水菜のつけものでもあればごはん三膳もいただけた。

夕食編【すじポン】

珍味である、「何かもう一品」と言うときにこれがあれば非常によい。すじ肉をふっとうしたお湯に入れ再度、ふっとうした時点であくとりし弱火にしふたをする。弱火でコトコト一時間程して食べやすい大きさにきっておく(1回の食べ量づつ冷凍にしておくとさらに便利)冷凍しておいた場合湯どうしし、解凍して、香りポン酢をたっぷりかけ青ねぎをちらしてやる。我が家では「すじポン」と呼び、大人気である。私はこれを冷酒でいただく。

夕食編【トマトサラダ】

「あれぇ。もう帰ったん?」・・・じゃなかろう。「おかえりなさい」と言えんのん?

たまに早く家に帰るとこうである。家内は夕餉のしたくの途中で、私が帰ってくるとあわてるらしい。「これでも食べていて」とよくよく冷えたトマトを丸々一個、スライスしただけの「トマトサラダ」がにんにくドレッシングがたっぷりとかかってでてくる。冷えたビールと相性がよく、子供たちもよってきてあっという間にお皿は空になる。

夕食編【あげだしなす】

旬の季節に旬のものをいただく。最近では年中これも野菜の売場にあるがやはり夏にいただく。これはうまい。

へたをとりぶつ切りにした「なすび」をきった面にかたくり粉をつけあげる。丼のたれ1:1の湯で割り先にあげたものへかけ、かつを節と白ねぎの00切りを上にのせる。

たっぷりとつゆをすった「あげだしなす」を口に入れるとおつゆとなすのうまみが…。うまい!!焼酎の水割りでいただくようにしている。ごちそう様でした。

夕食編【親子丼】

もちろん「丼のたれ」を使う。というより「丼のたれ」だけでできる。我が家は親鳥が好きなので、これでだしをとっておく。若鶏と半々くらいで仕込んでおくこともある。あとは玉ねぎとしいたけ、三つ葉を最後にあしらえばお店の親子にも負けない、卵のかたさは好き好きで、かため特に白身の部分がかためにむしあがっているところがうまい。黄身は少し半熟か…大根葉のつけ物と香こがあれば、丼でいっぱいはかるい。

朝食編【ぶっかけそうめん】

若い頃ならともかく、この歳になって二日酔いもないだろう・・・ 目ざめに頭の前のほうがひどく痛む。昨夜はそれ程飲んだ訳でもなく遅くまで起きていたわけでもないとしきりに夕べのことを思い出そうとする日がある。

そういう朝は「ぶっかけそうめん」で朝餉にする。良く冷えたそうめんにめんつゆをかけ、しょうがとねぎ、しいたけの煮たものを薬味にする。温かいお茶と梅干を三つぶ、これだけいただければすぐにいつもの朝になる。

朝食編【じゃこ大葉】

家内はよく家事と仕事(醤油屋の事務全般)を両立していると思う。こう書いておいた方が後々、いいからではない。無難にこなしている気がする。

朝寝坊もよくするが、必ず朝食は簡単でも出てくる。そんな日の献立の一つ「じゃこ大葉」、じゃこはかるく炒ってある。大葉は千切りにして丼のたれをからめている。

大葉を炊き立ての熱いご飯に載せじゃこものせる。味噌汁と温かいお茶。おかわりしたくなるが時間がないのであきらめる。なごりおしいのでまた食べたくなる。