毎度、格別のお引き立てを賜り誠にありがとうございます。
さて、築城より四百有余年、現在も尚その堂々なる姿、また優美さと華麗さをも持ち合わせた名城「熊本城」は、身の丈、六尺三寸（一九〇㎝）さらに長烏帽子形兜（ながえぼしなりかぶと）を被り愛馬、帝釈栗毛という大馬を乗りきり戦場を駆けたまさに戦国一の無双、加藤清正公の人となりにあふれる渾身の城でございます。さらに時代は駆け、明治十年。日本国最後の内戦西南戦争時、政府軍の城となった熊本城を五十二日間にわたり執拗な攻撃を繰り返した西郷隆盛は、ついにこの城を陥せず退却を余儀なくされます。のちに西郷は、「わしは、官軍ではなく、清正公と闘い敗れた。」との言葉は、有名でございます。
私、四代目、伏見屋市平を初め鷹取醤油社員一同は、「勇猛果敢」を貫き社業に専念してまいります。
どうか、相変わりませずごひいきのほど、何卒よろしくお願い申しあげます。

平成二十七年　七月　ひまわりの花咲く頃