毎度、格別のお引き立てを賜り誠にありがとうございます。
さて、維新前夜我国は、多くの英傑を世に輩出いたします。それは、倒幕を目的とし奔走する「志士」と呼ばれた武士だけではございません。幕府側にも「忠」を「義」とし戦い続けた武士がいました。新撰組二番組頭、永倉新八でございます。剣術好きが昂じ松前藩を脱藩、近藤勇（後の新撰組局長）率いる天然理心流「試衛館」の食客になるや近藤らとともに浪士組として京へ。芹沢鴨亡き「新設、新撰組」を局長近藤勇、副長 土方歳三、一番組組頭、沖田総司らと支えることとなります。池田屋事件、油小路事件では、その名を知られ人斬りとして恐れられます。しかし、歴史の大きな流れは誰にも止める事はできませんでした。薩長連合というこれまで考えもしなかった勢力に、初戦、鳥羽・伏見の戦いで決定的な打撃を受けた新撰組は、江戸へ退却、甲府鎮撫隊、靖兵隊と名を変え敗走を続けます。その間、近藤、土方とも袂を分かち北関東において一騎勇猛果敢な交戦を繰り返しますが、ついに「新政府軍」に自主。松本良順らの働きで赦面となり維新後は、北海道小樽に移住、現在の北大で剣術指導などをしながら﹁新撰組墓碑﹂を建立。「浪士文久報国記事」 「新撰組顛末記」を残し「忠」を現代に伝えています。
私、四代目 伏見屋市平を初め鷹取醤油社員一同は、「至誠」を貫き社業に専念してまいります。どうか、相変わりませずごひいきのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

平成二十七年　三月　桃の花目に鮮やかなこ