毎度、格別のお引き立てを賜り誠にありがとうございます。
さて、「維新の三傑」と言へば、西郷隆盛、木戸孝允 、そして「大久保利通」でございます。彼は、下級の薩摩藩士の子に生まれるも、藩主島津斉彬に西郷とともにその才を認められ頭角を現し、維新の際には、まさに大策士としての仕事を致します。維新後は、新政府の中心となり「富国強兵」を唱え、殖産興業に邁進します。
司馬遼太郎先生は、彼を『―なんのために生きているか。という、人生の主題性が大久保においては一言で済むほどに単純であり強烈であった。彼は、「仕事をする」以外、他に無用の情熱や情念を持たず、さらにはそういう自分の人生に毛ほどの疑いも持っていなかった。歴史は、この種の人間を強者とした。』と書いた。金銭には潔白で、家内には、わずかな現金と莫大な借財を残し紀尾井坂にて暗殺される。四十七才であった。座右の銘は「為政清明」。
私、四代目、伏見屋市平を初め鷹取醤油社員一同は、「堅忍不抜」を貫き社業に専念してまいります。
どうか、相変わりませずごひいきのほど、何卒よろしくお願い申しあげます。

平成二十六年　七月　ささゆりの美しき頃